まず押さえたいポイント
方形屋根で太陽光パネルを検討するとき、南面が狭いからと導入を諦めたり、反対に「多く載せられる」という提案だけで契約したりすると、費用対効果と屋根の寿命を損ねかねません。方形屋根でも設置は可能ですが、屋根面積ではなく、面ごとの設置可能範囲、方角、勾配、影、屋根材、離隔距離まで確認して判断する必要があります。
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南面に加えて東西面を活用すれば、朝夕の発電が自家消費と合う住宅もあります。一方、北面や屋根端部まで無理にパネルを配置すると、発電量に見合わない追加費用、耐風性、防水、将来の屋根改修で負担が増えることがあります。株式会社SANZENが32坪相当の住宅で比較した試算では、方形屋根に台形パネルを含めて3面へ敷き詰めた場合、4.85kW・約162万円となったのに対し、南・西の2面を標準パネル10枚に絞った場合は4.15kW・約108万円でした。設置条件によって異なりますが、枚数を増やすことが必ずしも有利とは限りません。スレート、瓦、ガルバリウム鋼板では施工方法や荷重、雨漏り対策も異なります。
本記事では、方形屋根の太陽光発電で確認すべき設置基準、方位別の考え方、見積書の見方、屋根リフォームと蓄電池・V2Hを含めた判断軸を解説します。パネル枚数ではなく、住まいに無理なく残る導入効果を見極めましょう。
方形屋根でも太陽光パネルは設置できる。ただし屋根面積だけで決めると失敗しやすい
方形屋根でも太陽光発電システムの設置は可能です。ただし、屋根が大きく見えることと、十分な容量を安全に載せられることは別問題です。四方向へ分かれた屋根では、南面だけでは枚数が不足しやすく、東西面も含めた配置や自家消費との相性まで見なければなりません。
一般的には「方形屋根でも台形パネルを使えば多く載せられる」と言われます。しかし私の場合、建築士・瓦屋根工事技士・第二種電気工事士として現場を確認すると、載せられるだけ載せる設計が必ずしも施主様にとって得になるとは考えていません。
特に築10年以上の住宅では、発電量だけを見て導入すると、後から屋根改修とパネル脱着の費用が重なることがあります。まずは、屋根の形状、劣化、影、荷重、防水の条件を確認し、載せられる枚数ではなく、住まいに無理のない発電計画をつくることが重要です。
方形屋根と寄棟屋根でパネル配置が難しくなる理由
方形屋根は、上から見ると正方形に近く、4つの屋根面が頂部へ集まる形状です。寄棟屋根も複数の面を持つため、片流れ屋根や切妻屋根と比べると、1面ごとの設置面積が小さくなりやすい特徴があります。
屋根面が細かく分かれると、同じ容量でも架台、固定金具、配線、施工の手間が増える場合があります。最後の数枚を追加するために特殊部材や変形パネルが必要になれば、発電量は増えても財布に残る効果が伸びないこともあります。
| 屋根形状 | パネル配置の特徴 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 片流れ屋根 | 大きな一面にまとめやすい | 方角と勾配 |
| 切妻屋根 | 南北または東西に分かれる | 南面の有効面積 |
| 方形・寄棟屋根 | 面が細かく、方向が分散する | 面ごとの枚数、離隔距離、追加工事費 |
屋根の面積だけで大容量を期待するより、各面で何枚載るかを図面と現地で確認する方が確実です。
図面上の面積と太陽光パネル設置可能範囲が一致しない理由
図面上の屋根面積には、パネルを置けない場所も含まれています。棟、谷、屋根端部、換気棟、天窓、雪止め、アンテナ周辺には、施工基準や保守のための空間が必要です。瓦屋根では瓦の状態や固定位置、スレート屋根では野地や防水層の状態も確認対象になります。
私が過去に確認した方形屋根では、隅棟から200〜300mm程度の離隔を確保する必要がありました。さらに垂木が455mmピッチで入っている住宅では、端部の金具が垂木を外れると、12mm程度の野地板だけへ負荷がかかるおそれがあります。メーカー施工条件や屋根の構造によって判断は異なりますが、「図面上では置ける」と「安全に固定できる」は同じ意味ではありません。
端まで敷き詰める提案は見た目の容量を増やせますが、耐風対策、防水納まり、雨水の流れまで説明されていなければ注意が必要です。強風時に負荷が集中しやすい端部ほど、余白には意味があります。
南面が小さいから設置不可とは限らない
南面が狭くても、東面と西面を組み合わせれば、朝から夕方まで発電時間を広げられます。日中に在宅している家庭だけでなく、朝の支度や夕方以降の電力使用が多い家庭では、自家消費に結びつく場合があります。
北面は安易に選ぶ場所ではありません。勾配、地域の日射、周囲の影、メーカーの施工条件、追加費用を確認し、年間発電量のシミュレーションで判断します。
南面が少ない屋根こそ、容量競争ではなく、東西面の発電時間帯、蓄電池の活用、将来の屋根改修をつなげて考えることが、後悔を減らす近道になります。
まずは方角を整理する。南・東・西・北面の発電効率と優先順位
方形屋根では、南面だけで必要容量を確保できないことがあります。だからといって、南面以外を一律に外すと、発電できる時間と家庭で電気を使う時間がずれてしまいます。大切なのは、面ごとの年間発電量だけでなく、朝・昼・夕方の自家消費まで見て配置を決めることです。
南面を100としたときの東面・西面の発電量の目安
真南向きの屋根面を発電量100とした場合、東面・西面は日射条件や勾配によって差が出るものの、年間ではおおむね8割前後を見込めることがあります。ただし、この数字だけで面の優先順位を決めるのは危険です。屋根の影、パネルの設置角度、地域の日射量、離隔距離によって結果は変わります。
| 屋根面 | 発電の傾向 | 配置を検討しやすい条件 |
|---|---|---|
| 南面 | 昼前後に発電量が伸びやすい | 面積が確保でき、影が少ない |
| 東面 | 午前の発電に強い | 朝の在宅時間が長い |
| 西面 | 午後から夕方の発電に強い | 夕方以降の電気使用量が多い |
| 北面 | 年間発電量が下がりやすい | 緩勾配、影なし、追加費用が小さい |
同じ4kWでも、南面に集中させる案と南東西へ分散する案では、発電の山が異なります。見積もりでは、合計発電量だけでなく、屋根面別の容量と月別シミュレーションを確認してください。
東西面は朝夕の自家消費に合うことがある
東西面は南面より発電効率が落ちても、生活との相性で価値が変わります。共働きで朝に食洗機やIHを使い、帰宅後にエアコン、調理、給湯を使う家庭では、東西分散が買電の抑制につながる場合があります。
昼だけ大量に発電して売るより、発電した電気を家で使えるほうが、財布に残る効果を見込みやすいからです。蓄電池やV2Hを組み合わせる場合も、発電時間を広げる東西面の配置が役立つケースがあります。
北面は絶対に不可ではないが、安易に選ばない方がよい理由
北面は、勾配が急になるほど太陽光が当たりにくく、発電量が伸びません。さらに方形屋根では、北面へ数枚追加するために架台、配線、防水部材、施工手間が増えることがあります。追加容量だけを見れば魅力的でも、工事費まで含めると採算が崩れるケースがあります。
北面を検討するなら、屋根勾配、周辺建物の影、積雪、メーカーの施工条件、追加分だけの費用と年間発電量を分けて確認します。南面が小さいから北面も使う、ではなく、追加した1枚ごとに意味があるかを見極める姿勢が重要です。
方形屋根でパネル枚数が減る原因は、離隔距離と屋根の細かな障害物にある
方形屋根は4面に分かれるため、図面では広く見えても、実際に太陽光パネルを設置できる面積は想像以上に絞られます。屋根の端や棟、谷に加え、換気設備や雪止めまで避ける必要があるためです。
屋根の端・棟・谷・瓦の継ぎ目から必要になる離隔距離
パネルは屋根の端まで置けるわけではありません。端部に寄せすぎると風の影響を受けやすくなり、固定部への負担が増します。棟や谷の近くも、雨水が集まる場所や屋根材の納まりを妨げないよう、施工基準に沿った離隔距離が必要です。
瓦屋根では、瓦の割付や重なり、支持金具を固定する位置も確認します。スレート屋根でも野地板や垂木の位置を無視して固定できません。屋根面積は土地の広さではなく、パネルを安全に支えられる範囲で判断することが重要です。
換気棟、天窓、雪止め、アンテナがある屋根での注意点
障害物は単にパネル1枚分を減らすだけではありません。周囲に作業空間や離隔距離が生まれ、配置全体が崩れる原因になります。特に換気棟や天窓は、将来の補修時にパネル脱着が必要になる場合もあります。
| 障害物 | 設置計画で確認したい点 |
|---|---|
| 換気棟 | 換気経路、点検性、雨仕舞い |
| 天窓 | 影の発生、清掃・補修スペース |
| 雪止め | 落雪方向、架台との干渉 |
| アンテナ | 影、移設費、配線経路 |
影は面積以上に発電量へ影響します。アンテナの細い影でも、直列につながるパネルの出力へ影響することがあるため、配置と電気回路をセットで検討します。
私が「限界まで載せる提案」を見直した経験
独立して間もない頃、方形屋根のお客様から「電気代を下げたいから、できるだけ大容量を載せてほしい」とご相談を受けました。私は要望に応えようと、東・南・西の3面へ台形パネルを使い、屋根形状ぎりぎりまでパネルを配置する図面をつくりました。
当時は容量も確保でき、相見積もりでも競争力がある提案だと思っていました。しかし、先輩の屋根職人と建築士に図面を見てもらうと、隅棟まわりの雨仕舞いと端部金具の固定位置を指摘されました。
屋根裏へ入り、垂木と母屋の位置を改めて確認すると、端部のビスが十分な下地へ効かない可能性がありました。また、面ごとの枚数が不揃いで、回路設計には昇圧回路の追加が必要になる見込みでした。容量だけを優先した結果、屋根への配慮も費用対効果も不足していたのです。
お客様には事情を説明し、枚数を減らして標準パネルを安全な固定位置へ納める案に変更しました。初期費用はおよそ40万円下がり、発電量は少し減ったものの、回収年数を短縮できる設計になりました。この経験以来、私は「載るスペースがあるから載せる」のではなく、「安全に施工でき、家計にも合うか」を先に考えています。
屋根勾配と太陽光パネルの角度はどう見る?1寸・2寸勾配でも判断を急がない
方形屋根では各屋根面が小さいため、勾配と角度を理由に架台で無理に調整したくなる場面があります。しかし、発電量だけを追うと、風への強さ、防水、排水、工事費まで膨らみます。
屋根勾配1寸・2寸は何度なのか
屋根勾配の寸は、水平に10進んだときの高さの上がり方を示します。1寸勾配は約5.7度、2寸勾配は約11.3度です。
| 屋根勾配 | 角度の目安 | 太陽光設置で見る点 |
|---|---|---|
| 1寸 | 約5.7度 | 排水、汚れ、メーカー施工条件 |
| 2寸 | 約11.3度 | 架台固定、雨水の逃げ道、影 |
| 3寸 | 約16.7度 | 発電量と耐風設計の両立 |
緩勾配だから架台で角度を付ければ解決、とはなりません。架台を高くすると風の力を受けやすくなり、固定箇所や部材が増える場合があります。方形屋根では端部との距離も取りにくくなるため、数%の発電量差だけで決めないことが大切です。
スレート・瓦・ガルバリウム鋼板で違う太陽光パネルの施工方法と雨漏り対策
方形屋根は面が細かく分かれるため、限られた設置範囲をどう使うかに目が向きがちです。しかし、太陽光パネルは載せられても、屋根の状態に合わない施工をすれば、発電の利益より修繕費の負担が重くなります。
スレート屋根に太陽光パネルを設置する前に確認したい劣化状態
スレート屋根では、ひび割れ、反り、浮き、塗膜の劣化、既存の雨漏り跡を確認し、固定金具を支える野地板まで健全かを調べます。劣化が進んだ状態での後付けは避け、先に補修やカバー工法を検討する判断も必要です。
瓦屋根は施工方法と瓦の状態をセットで確認する
瓦屋根は、瓦そのものではなく下地へ荷重を伝える施工が重要です。瓦の割れだけでなく、ずれ、漆喰の傷み、防水紙の寿命も見逃せません。
| 確認項目 | 見落とした場合のリスク |
|---|---|
| 瓦の割れ・浮き | 施工後の雨水浸入 |
| 下地と防水紙の状態 | パネル下で雨漏りが進行 |
| 固定位置と荷重 | 強風時の架台への負担 |
方形屋根では谷まわりや端部に瓦役物が多く、設置範囲を無理に広げるほど施工が複雑になります。数枚の追加発電量と追加費用を分けて比較することが大切です。
ガルバリウム鋼板のキャッチ工法でも固定方法の確認が必要
立平葺きなどの金属屋根では、屋根に穴を開けず、立ち上がった部分をつかむキャッチ工法を採用できる場合があります。ただし、穴を開けないことだけで安全性は決まりません。屋根の板厚、ハゼの形状、母屋や下地の強度、地域の風の条件に合う固定方法かを確認します。
変形パネルで埋めるべき?方形屋根の価格は「増やせる枚数」ではなく採算で決める
パネル1枚の単価が安くても、導入費用はパネル代だけでは決まりません。架台、固定金具、配線、接続箱、パワーコンディショナ、足場、電気工事などが重なります。
株式会社SANZENで32坪程度の住宅を想定して比較した社内シミュレーションでは、切妻屋根の南面へ標準長方形パネル14枚・5.80kWを設置する場合、総額は約135万円、年間予想発電量は約6,600kWh、投資回収目安は約7.2年でした。
一方、方形屋根の南・東・西面へ長方形パネル8枚と台形パネル6枚を配置した場合、容量は4.85kWにとどまり、特殊架台部材約12万円、マルチストリング型パワーコンディショナや昇圧回路の追加約15万円を含め、総額は約162万円となりました。年間予想発電量は約4,900kWh、回収目安は約12.8年です。
そこで、南面と西面へ標準長方形パネル10枚・4.15kWに絞ったところ、総額は約108万円、年間予想発電量は約4,550kWh、回収目安は約8.6年となりました。日射条件、電気料金、売電単価、屋根材、機器仕様によって結果は変わりますが、「最大容量」が「最短回収」になるとは限りません。
| 設置案 | 容量 | 総額目安 | 年間予想発電量 | 回収目安 |
|---|---|---|---|---|
| 切妻屋根・南面1面 | 5.80kW | 約135万円 | 約6,600kWh | 約7.2年 |
| 方形屋根・3面+台形パネル | 4.85kW | 約162万円 | 約4,900kWh | 約12.8年 |
| 方形屋根・南西2面+標準パネル | 4.15kW | 約108万円 | 約4,550kWh | 約8.6年 |
方形屋根では、屋根を埋め尽くすよりも、日射条件の良い2面程度へ集中させ、標準パネルで組める範囲に収めた方が、工事費とメンテナンス性の面で納得しやすいケースがあります。
方形屋根で太陽光発電をやめた方がいいケースと、前向きに検討できるケース
方形屋根は、載せられるかではなく、住まいに無理なく載せ続けられるかで判断します。
| 確認項目 | 慎重に判断したい理由 |
|---|---|
| 屋根材の割れ・浮き・錆 | 施工後に補修すると脱着費用が発生しやすい |
| 建物や樹木の影 | 一部の影でも発電量が落ちることがある |
| 積雪地域 | 荷重と落雪対策を含めた設計が必要 |
| 沿岸部 | 塩害に配慮した部材選定が必要 |
| 屋根構造の劣化 | 固定強度や雨漏りリスクに影響する |
築年数が進み、塗装・カバー工法・葺き替えを近い将来に予定しているなら、先に屋根を整える選択が堅実です。私たちが確認した費用例では、切妻屋根の1面設置では将来のパネル脱着費用が約18万〜25万円だったのに対し、方形屋根の3面設置で異形パネルを含む場合は、足場の組み替えや金具復旧の手間もあり、約35万〜45万円になる見込みがありました。
反対に、屋根状態が良く、東西面の日射条件が確保でき、朝夕の電気使用量が多い住宅では、方形屋根でも前向きに検討できます。蓄電池やV2Hを含め、発電した時間と電気を使う時間を近づけることが重要です。
契約前に確認したい、方形屋根の太陽光パネル見積もりチェックリスト
| 確認項目 | 見積書で見る場所 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| パネル配置 | 屋根伏図・配置図 | 屋根面ごとの枚数が不明確 |
| 発電量 | 年間・月別シミュレーション | 方位別の差が反映されていない |
| 工事内容 | 施工仕様書 | 固定・防水方法が曖昧 |
| 電気設計 | 単線結線図・機器表 | 昇圧回路や追加機器の費用が不明確 |
| 将来計画 | 保証・改修条件 | 脱着費用が確認されていない |
確認したい項目は次のとおりです。
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屋根面ごとのパネル枚数と容量
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棟・端部・谷からの離隔距離
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固定金具が野地板・垂木など必要な下地へ効く位置
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方位、勾配、影を反映した月別発電量
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パワーコンディショナの回路構成と追加機器の有無
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防水方法、耐風対策、保証範囲
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屋根改修時の脱着費用と連絡窓口
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蓄電池・V2Hを含めた自家消費の考え方
太陽光・蓄電池・屋根リフォームを別々に決めないために
方形屋根では、太陽光パネルを何枚載せられるかだけで導入を決めると、後から屋根改修や電気の使い方で困ることがあります。発電設備は長く使う前提の設備です。屋根の残り寿命とずれていれば、将来パネルの脱着費用が発生し、発電メリットが目減りします。
株式会社SANZENは、太陽光発電システム、蓄電池、V2H、オール電化、住宅リフォームを扱っています。設備単体の価格だけで比較するのではなく、住まい全体の更新計画に沿って検討することを大切にしています。
| 検討する設備 | 主な役割 | 方形屋根で見るべき点 |
|---|---|---|
| 太陽光発電 | 昼間の電気をつくる | 面ごとの方角、影、設置可能面積 |
| 蓄電池 | 電気をためて夜間に使う | 朝夕の使用量、停電時の必要電力 |
| V2H | EVの電気を住宅で使う | 車の在宅時間、充放電の運用 |
| 屋根リフォーム | 防水と建物を守る | 築年数、野地、防水層の状態 |
相談時には、建物図面または屋根形状が分かる写真、屋根材、築年数、過去の補修履歴、電気料金明細、EVの有無を用意すると判断しやすくなります。屋根と電気を一枚の設計図として見ることが、導入後に後悔しない近道です。
よくある質問
方形屋根でも太陽光パネルは何kWくらい設置できますか?
屋根の大きさだけでは決められず、棟・端部・谷からの離隔、障害物、固定できる下地によって変わります。32坪程度の住宅でも、4kW前後で安全に納める案が適する場合があれば、5kW以上を確保できる場合もあります。
方形屋根は台形パネルを使った方が得ですか?
台形パネルで枚数を増やせることはありますが、特殊部材や施工費が増える場合があります。社内シミュレーションでは、台形パネルを含む3面設置より、標準パネル10枚の2面設置の方が回収目安が約4年短くなりました。
方形屋根の隅棟付近までパネルを設置しても大丈夫ですか?
隅棟付近は雨仕舞いと耐風性を慎重に確認する場所で、200〜300mm程度の離隔が必要になるケースがあります。必要な下地に固定できない場合は、枚数を減らしてでも安全な位置へ納める判断が必要です。
方形屋根ではパワーコンディショナの追加費用がかかりますか?
南・東・西など複数面へ枚数がばらついて配置されると、回路構成によってはマルチストリング型や昇圧回路が必要になることがあります。今回の比較例では、追加機器費として約15万円を見込んだケースがありました。
築10年以上の方形屋根に太陽光を載せても問題ありませんか?
築年数だけで判断はできませんが、屋根材、防水紙、野地板、雨漏り履歴を確認することが重要です。10〜15年以内に屋根改修を予定しているなら、太陽光と屋根工事を同時に検討した方が脱着費用を抑えられる場合があります。
方形屋根の太陽光パネルは将来の脱着費用が高くなりますか?
3面設置や異形パネルを含む構成では、足場や金具復旧の手間が増えやすくなります。費用例では、切妻屋根の約18万〜25万円に対し、方形屋根では約35万〜45万円となる見込みのケースがありました。
引用・参照元
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NEDO「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」
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NEDO「太陽光発電システムの信頼性・安全性向上に関するガイドライン・利用ガイド」
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一般社団法人 太陽光発電協会「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドラインについて(2024年版)」
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一般社団法人 太陽光発電協会「どんな屋根に設置できますか?」
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資源エネルギー庁「自家消費・相対・自由契約」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/selection.html
この記事を書いた理由
著者 – 渡邉 勇太(株式会社SANZEN 代表取締役)
本稿は、太陽光・屋根・電気設備を扱う現場で渡邉自身が確認してきた施工上の注意点と判断経験をもとに執筆しています。
方形屋根のご相談では、「南面が狭いから難しいのでは」「できるだけ多く載せた方が得では」といった声を多く伺います。しかし屋根は、図面上の面積だけでパネル配置を決められるものではありません。棟や屋根端部との距離、谷や換気棟、天窓、雪止め、アンテナの位置、屋根材の状態によって、実際に安全に使える範囲は変わります。無理な配置は、将来の屋根改修や防水、強風への備えまで含めた負担につながります。
私は太陽光発電だけでなく、蓄電池、V2H、オール電化、屋根を含む住宅リフォームにも携わっています。そのため、発電量だけを見てパネル枚数を増やすのではなく、東西面での自家消費、屋根の寿命、施工方法、将来のメンテナンスまで一緒に考えることを大切にしています。方形屋根でも、ご自宅に無理なく残る選択をしていただきたい。その判断材料をお伝えするために、この記事を書きました。
東京都の戸建てで検討中の方へ
この屋根なら、どんな工事が必要?
築年数だけでは設置できるか決まりません。屋根材・下地の状態、過去の補修、向きと影を確認し、必要な補修も含めた見積もりを比べましょう。
- 屋根の図面や、前回の塗装・補修の時期
- パネルの配置と発電量の見込み
- 固定方法・防水処理・工事保証の対象
分からない部分は現地調査で確認できます。確認のために、ご自身で屋根へ上る必要はありません。
屋根と設置条件を無料相談手元の見積もりで確認
金額だけで決める前に、4つの条件をチェック
見積書や説明資料を見ながら選んでください。まだ見積もりがない方は「分からない」で大丈夫です。
4項目を選ぶと、相談前に確認したい点を整理できます。
これは見積もりの妥当性や補助金の可否を判定する診断ではありません。
分からない点をまとめて無料相談選択結果は相談フォームに引き継ぎます。送信前に確認・編集できます。
ご相談前によくある質問
設備やメーカーが決まっていなくても相談できますか?
はい。まだ検討を始めた段階でも、お住まいの条件や現在の設備についてご相談ください。補助金の対象可否や金額、設置できる設備は、個別の条件を確認したうえでご案内します。
他社の見積もりがあっても相談できますか?
はい。型番・容量、工事範囲、保証、補助金の前提など、比較するときに分かりにくい点をご相談ください。このフォームへの見積書の添付は不要です。まずはご要望・ご質問欄に、気になっている点をお書きください。
電話にすぐ出られません。メールで連絡してもらえますか?
はい。電話番号は任意です。メールでの連絡をご希望の場合は、電話番号を空欄にしてお申し込みください。ご入力いただいたメールアドレスへ担当者がご連絡します。送信後にメール希望を別途登録する必要はありません。
電話の日時を指定できますか?
お申し込み後の受付画面、または受付メールの案内から、ご希望の日付・時間帯を登録できます。希望の登録だけでは予約確定にはなりません。担当者が確認してご連絡します。





