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屋根のソーラーパネルの値段は?最新相場と設置総額、補助金・失敗回避術

費用・見積もり

まず押さえたいポイント

屋根のソーラーパネルの値段は、パネル1枚の価格や広告の「工事費込み」だけでは判断できません。3kW・4kW・5kWの設置総額は、屋根材や形状、築年数、足場、補修、架台、配線によって変わり、安い見積もりほど別料金が潜んでいる場合があります。

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第二種電気工事士・瓦屋根工事技士・2級建築士の資格を持ち、関東で太陽光と住宅リフォームを扱う著者の視点では、屋根上の施工可否だけでなく、野地板の状態、分電盤、配線経路まで確認して初めて比較できる価格があります。

さらに、屋根の寿命を確認せず導入すると、数年後の修繕でパネルの撤去・再設置費用が発生します。屋根いっぱいに載せても、電気の使用量や日射条件に合わなければ、発電量や手元に残る現金は増えません。蓄電池も、在宅時間や夜間の電力使用量を見ずに追加すると、費用回収が難しくなります。

この記事では、1kW単価を基準にした価格相場から、設置費用の内訳、屋根条件による差、蓄電池と補助金を含めた総額まで整理します。発電量シミュレーションや複数社の見積もりで確認すべき項目、太陽光発電をやめたほうがいいケースも解説します。価格だけで契約せず、屋根と発電システムを一体で判断するための基準が分かります。

屋根のソーラーパネルの値段相場は1kWあたりで見る

屋根に太陽光発電を載せる費用は、パネル1枚の価格ではなく、発電システム全体の1kW単価で見ると比較しやすくなります。1kWとは、パネルが発電できる最大出力の単位です。

住宅用では、新築時の設置費用が1kWあたり約28.9万円という目安があります。これを基準にすると、容量別の費用は次のように整理できます。ただし、既築住宅では足場や屋根補修が加わり、単価が上がることがあります。

住宅用太陽光発電の設置費用目安

太陽光発電の費用には、パネル本体だけでなく、パワーコンディショナー、架台、配線、接続機器、工事、申請などが含まれます。屋根へ安全に設置するには、見えない部分の設備費用も欠かせません。

特に築10〜20年ほどの戸建てでは、屋根の状態を確認せず契約すると、工事開始後に補修費用が追加されることがあります。パネルを載せた後に屋根を直す場合、撤去と再設置が必要になる可能性もあるため、設置前の点検が重要です。

3kW・4kW・5kWの価格比較

設置容量 1kW約28.9万円で計算した費用目安 向いている検討例
3kW 約87万円 屋根面積が限られる住宅
4kW 約116万円 一般的な戸建ての電気代削減
5kW 約145万円 発電量や自家消費を重視する家庭

この金額は、同じ条件で単純計算した目安です。片流れ屋根のようにパネルを並べやすい屋根は施工効率がよく、寄棟屋根や複雑な形状では、同じ容量でも架台や施工手間が増える場合があります。

また、屋根に載せられる最大容量が、家庭に適した容量とは限りません。昼間に家を空ける家庭では、発電した電気を使い切れず売電に回ることがあります。逆に在宅時間が長ければ、容量を抑えても自家消費による電気料金削減を狙いやすくなります。

パネル1枚の価格だけで判断できない理由

ソーラーパネル1枚の価格は、メーカーや出力によって異なります。高出力の製品なら少ない枚数で容量を確保できますが、パネル代だけを枚数分足しても、実際の設置費用にはなりません。

見積書では、次の項目が一式扱いになっていないか確認してください。

  • パネルとパワーコンディショナー

  • 架台、配線、接続機器

  • 設置工事と足場

  • 屋根の補修や防水処理

  • 電力会社への申請

  • 保証、点検、将来の撤去

現場で起きやすいのは、本体価格を安く見せ、足場や補修を別途請求するケースです。複数社を比べるときは総額だけでなく、含まれる工事範囲と追加料金が発生する条件までそろえて確認しましょう。価格の安さより、屋根の寿命と設備の寿命を同じ計画表で見られるかが、後悔を防ぐ分かれ目です。

パネル本体以外にかかる費用を見積書で確認する

屋根のソーラーパネルの値段を比較するとき、パネルの枚数や1kW単価だけを見ると判断を誤ります。実際に電気を使える状態にするには、パネルを屋根へ固定し、発電した電気を家庭で使える形に変え、分電盤まで配線しなければなりません。

見積書では、パネル本体と発電設備、屋根工事を分けて確認することが大切です。合計金額だけを比べると、安く見える見積もりに必要な工事が含まれていないことがあります。

発電システムの主な内訳

太陽光発電の費用は、次のような設備と工事で構成されます。

項目 主な役割 確認する内容
ソーラーパネル 太陽光を電気に変える 枚数、出力、メーカー
パワーコンディショナー 電気を家庭で使える状態に変換する 容量、保証、交換条件
架台・金具 パネルを屋根に固定する 屋根材との適合性
配線・接続箱 発電した電気を機器へ送る 配線距離、露出配線の有無
設置工事 パネルや機器を施工する 工事範囲、施工体制
申請・計測機器 系統連系や発電状況の確認 申請費用、モニターの有無

パワーコンディショナーは、太陽光発電の電気を家庭用に変換する重要な機器です。パネルだけ設置しても家電は動かせないため、機器の容量が設置枚数に合っているかを確認します。

また、屋根の上だけでなく、屋外の機器から分電盤までの配線経路も見積もりに影響します。住宅の構造によっては配線距離が長くなり、追加工事が必要になる場合があります。

安い見積もりで見落としやすい項目

安い見積もりほど、次の費用が別途になっていないか注意してください。

  • 足場の設置と撤去

  • 屋根のひび割れや浮きの補修

  • 防水処理や雨仕舞い

  • 既存設備の撤去

  • 分電盤やブレーカーの交換

  • 配線延長や屋内工事

  • 申請手続き

  • 施工後の点検

  • パワーコンディショナーの交換

  • 将来の撤去や再設置

特に既築住宅では、足場代と屋根補修費が価格差になりやすい部分です。屋根の劣化を確認せずに設置すると、数年後の塗装や葺き替えでパネルを一度外し、再設置する可能性があります。設置費用が安くても、屋根の寿命と設備の寿命が合っていなければ、後から大きな支出になりかねません。

見積書に「工事費込み」と記載されていても、どこまで含むかは会社ごとに異なります。総額ではなく、含まれる工事と追加請求の条件を確認しましょう。

相談時のやり取りとして示す確認例

相談では、次のように具体的に聞くと比較しやすくなります。

他社より安いのですが、足場、屋根補修、申請、既存設備の撤去まで含まれていますか。追加料金が発生する条件も教えてください。

さらに、次の点も確認します。

  • 屋根の劣化をどの方法で確認したか

  • 雨漏りが起きた場合の補償範囲

  • 発電量シミュレーションの前提

  • パワーコンディショナーの保証期間

  • 屋根修繕時の撤去・再設置費用

  • 契約後に変更される可能性がある項目

業者が現地調査の前から価格を断定し、屋根の写真や築年数も確認しない場合は慎重な判断が必要です。価格の安さではなく、設置後に追加費用が発生しない説明かどうかが、信頼できる見積もりを見分けるポイントです。

屋根の形状と屋根材でソーラーパネルの値段は変わる

同じ容量のソーラーパネルでも、屋根の形状や材質によって設置費用は変わります。理由は、載せられる枚数だけでなく、架台の選定、固定方法、足場の必要性、防水対策まで施工条件が変わるためです。

見積もりの容量と金額だけを比較すると、安い業者を選んだつもりが、契約後に補修費や追加工事費が発生することがあります。現地調査では、パネルを置ける面積よりも、安全に固定できるか、屋根を傷めず施工できるかを確認することが重要です。

屋根形状による違い

屋根の向きや傾斜は、発電量と工事費の両方に関係します。たとえば片流れ屋根は広い面を確保しやすく、パネルの配置も比較的そろえやすい形状です。一方、寄棟屋根は四方向に面が分かれるため、端部に小型パネルを使ったり、複数の回路に分けたりする場合があります。

切妻屋根では、南側に設置できるかが大きなポイントです。東西面にも設置できますが、屋根面ごとに発電する時間帯が異なり、パワーコンディショナの構成が複雑になる可能性があります。陸屋根は屋根に直接穴を開けるとは限らず、架台の固定方法や防水層への影響を確認しなければなりません。

屋根形状 設置時に確認する点
片流れ パネル配置、風圧、屋根面の広さ
切妻 方角、影、面ごとの発電量
寄棟 端部の余白、パネル寸法、回路構成
陸屋根 架台、防水、強風時の安全性

影になる樹木や隣家の建物がある場合、屋根いっぱいに載せても発電量が伸びないことがあります。枚数ではなく、年間発電量と自家消費量を基準に容量を決めることが、過剰投資を防ぐ近道です。

屋根材による施工上の注意

スレート屋根は、表面のひび割れや塗膜の劣化を確認します。傷んだ状態で金具を取り付けると、固定力の低下や雨水の侵入につながるため、塗装や部分補修を先に行うケースがあります。

瓦屋根では、瓦を一時的に外して専用金具を取り付けます。瓦の種類に合わない部材を使うと、瓦のずれや割れを招くため、施工経験と部材の適合確認が欠かせません。

金属屋根は、屋根材の厚さや下地の位置によって固定方法が変わります。陸屋根では、防水層を貫通させる工法か、重りを使う工法かで費用と将来の点検方法が変わります。

見積書では、パネル本体だけでなく、架台、固定金具、足場、防水処理、屋根補修が含まれるかを確認してください。屋根材の状態を見ずに電話や写真だけで価格を確定する業者には注意が必要です。

屋根の寿命を先に確認する

太陽光発電設備は長期間使う設備ですが、屋根の寿命が先に来る住宅もあります。築10〜20年程度の戸建てでは、設置前に塗装履歴、雨漏りの有無、下地の劣化、葺き替え時期を確認しましょう。

数年後に屋根を修繕する場合、パネルの一時撤去と再設置が必要になり、足場代を含む追加費用が発生します。屋根補修と太陽光発電を別々に考えるのではなく、工事時期を合わせられるか検討すると、将来の負担を抑えられます。

契約前には次の点を業者へ確認します。

  • 屋根の補修や塗装が必要か

  • パネル設置後の撤去・再設置費用はいくらか

  • 雨漏りが発生した場合の保証範囲

  • 屋根の修繕時期と設備保証の関係

  • 足場を含めた工事総額はいくらか

屋根は太陽光発電を支える土台です。パネルの価格だけでなく、屋根の状態まで含めて判断することが、発電量不足や追加請求を避ける決め手になります。

蓄電池と補助金を含めた総額で考える

太陽光発電の設置費用は、パネルと工事だけで決まりません。昼間に発電した電気を夜も使いたい、停電時にも電力を確保したいという家庭では、蓄電池を含めた総額で判断する必要があります。

ただし、蓄電池を追加すれば必ず得になるわけではありません。電気の使い方と屋根の発電量が合っていないと、高価な設備が十分に活用されないことがあります。

蓄電池を追加した場合

蓄電池を設置すると、太陽光発電でつくった電気を一時的にため、夜間や停電時に利用できます。太陽光パネルの容量だけでなく、蓄電池の容量、設置場所、分電盤の交換、配線工事などによって費用が変わります。

見積もりでは、太陽光発電と蓄電池を別々に確認しましょう。

確認項目 見積もりで見る内容
蓄電池本体 容量、使用可能容量、保証期間
工事 基礎、配線、分電盤の対応
制御機器 パワーコンディショナーとの接続方式
停電対応 どの回路を使用できるか
将来費用 保証終了後の交換や修理

容量が大きいほど価格は上がりますが、家庭の消費電力を超えて電気をためても、使い切れなければ費用の回収は難しくなります。特に、昼間に在宅して電気を使う家庭は、発電した電気をその場で消費できるため、蓄電池の必要容量が小さくなることがあります。

蓄電池が向いている家庭

蓄電池との相性を判断する際は、家族構成よりも電気を使う時間帯が重要です。

次のような家庭は、導入効果を検討しやすいでしょう。

  • 夜間の電気使用量が多い

  • 昼間は仕事や学校で家を空ける

  • 電気料金の高い時間帯に使用が集中する

  • 停電時に冷蔵庫や通信機器を動かしたい

  • 売電より自家消費を優先したい

一方、昼間に電気を多く使い、太陽光発電をそのまま消費できる家庭では、蓄電池を急いで追加しない選択肢もあります。屋根に載せられる最大容量ではなく、年間発電量と家庭の消費量を照合することが大切です。

補助金を確認するときの注意点

太陽光発電や蓄電池の補助金は、国の制度だけでなく自治体の予算や年度によって内容が変わります。東京都など地域独自の制度もあるため、居住地の最新情報を確認してください。

申請では、契約や着工の時期が問題になることがあります。補助金の交付決定前に契約や工事を始めると、対象外になる制度もあります。

確認する項目は次のとおりです。

  • 対象となる設備と容量

  • 申請者や住宅の条件

  • 申請期限と予算残額

  • 交付決定前の契約・着工の可否

  • 太陽光発電と蓄電池の併用条件

  • 補助金が振り込まれる時期

「補助金が使えるので安くなる」という説明だけで契約せず、補助金が受け取れなかった場合の支払額まで見積もりに記載してもらいましょう。価格比較は、補助金適用後の数字ではなく、適用前の総額と適用条件を並べると判断を誤りません。

太陽光発電をやめたほうがいい家庭と導入に向く家庭

屋根のソーラーパネルは、設置すれば必ず得をする設備ではありません。価格だけで決めると、発電量が伸びない、屋根の修繕時にパネルを外す必要がある、蓄電池の費用を回収できないといった問題が起こります。

反対に、屋根の状態と電気の使い方が合えば、毎月の電力購入を抑えながら停電への備えもできます。大切なのは、パネルの枚数ではなく、住宅全体で収支を判断することです。

導入前に慎重な検討が必要なケース

次の条件に当てはまる場合は、急いで契約しないほうが安心です。

  • 築年数が進み、屋根の塗装や葺き替えが近い

  • 北向きの屋根、近隣建物、樹木による影がある

  • 屋根材や下地の状態を確認せず見積もりが出ている

  • 発電量の根拠や影の影響を説明されていない

  • 足場、補修、配線、申請費用が見積書から抜けている

  • 売電収入だけで短期間に元が取れると説明されている

特に注意したいのが、屋根の寿命と発電設備の寿命のずれです。屋根の補修時期が近い状態で設置すると、将来の工事でパネルの撤去と再設置が必要になる可能性があります。設置費用が安くても、後から大きな出費になれば家計への負担は軽くなりません。

見積もりでは、次の項目を一つずつ確認してください。

確認項目 見るべきポイント
屋根 劣化、雨漏り、補修予定
発電量 方角、影、年間発電量
工事 足場、架台、配線の範囲
将来費用 機器交換、撤去、再設置

導入を検討しやすいケース

屋根の状態が良好で、日中に一定量の電気を使う家庭は、太陽光発電の効果を生かしやすい傾向があります。テレワーク、在宅時間の長い家庭、エコキュートを昼間に稼働できる家庭では、発電した電気をその場で使う自家消費につなげやすくなります。

導入を検討しやすい条件は次のとおりです。

  • 日当たりのよい屋根がある

  • 屋根の修繕計画が明確になっている

  • 昼間の電気使用量が多い

  • 電気代削減と停電対策を重視している

  • 複数社から同じ条件で見積もりを取っている

蓄電池は、昼間に家を空ける家庭や夜間の電気使用量が多い家庭に向きます。一方、昼間に発電した電気を十分使える家庭では、太陽光発電だけのほうが初期費用を抑えられる場合があります。容量を大きくすれば安心という考え方ではなく、電気使用量と生活時間に合わせることが重要です。

「屋根いっぱいに載せる」が正解とは限らない

設置できる最大枚数と、家庭に適した容量は一致しません。屋根に20枚載せられても、電力消費が少なければ余剰電力が増え、設備費用に対する効果が下がる場合があります。逆に、昼間の使用量が多い家庭なら、発電量の大きい構成が電気代削減に役立ちます。

容量を決めるときは、屋根面積だけでなく次の情報を重ねて考えます。

  • 月ごとの電気使用量

  • 昼間と夜間の消費割合

  • 屋根の方角と影

  • 将来の家族構成

  • 蓄電池や電気自動車の導入予定

最も避けたいのは、営業担当者の「載せられるだけ載せましょう」という一言だけで契約することです。発電量シミュレーションの前提と、屋根の修繕時期を確認し、設置しない選択肢も含めて比較する。それが、後悔しないソーラーパネル選びへの近道です。

失敗しないために見積もりと発電シミュレーションを読み解く

ソーラーパネルの設置費用は、見積書の合計金額だけでは判断できません。屋根に載る容量が同じでも、方角や影、屋根材、電気の使い方によって、実際の経済効果は変わります。特に注意したいのが、発電量を多く見せるために、影の影響や機器の劣化を十分に反映していないシミュレーションです。

発電量シミュレーションで確認する数字

業者から提示された資料では、次の項目を確認します。

確認項目 見るポイント
年間発電量 屋根の方角、傾斜、地域の日射量が反映されているか
月別発電量 冬季や梅雨時の落ち込みが不自然に小さくないか
自家消費量 昼間の在宅時間や電気使用量と合っているか
売電量 発電した電気をすべて売れる前提になっていないか
劣化率 年数経過による発電量低下を織り込んでいるか

年間発電量だけでなく、月別の数字を見ることが重要です。たとえば、共働きで昼間に誰もいない家庭は、自家消費が少なくなります。一方、在宅勤務やエコキュートの昼間運転を取り入れられる家庭は、同じ設備でも電気代削減効果が変わります。

屋根いっぱいにパネルを設置しても、北面や隣家の影がかかる場所では、追加した枚数ほど発電量が伸びない場合があります。パネルの枚数ではなく、1枚を追加したときに増える発電量と費用を確認してください。

回収年数だけで判断しない

「約何年で元が取れる」という説明は便利ですが、将来の支出を除いた数字では家計の実態を表せません。パワーコンディショナーの交換、点検、屋根補修、蓄電池の交換、撤去費用まで含めて考える必要があります。

収支に入れる項目 見落としやすい内容
電気代削減 電気料金の上昇を固定していないか
売電収入 売電単価が将来も同じ前提になっていないか
修繕費 屋根の塗装や葺き替え時の撤去・再設置
機器交換 パワーコンディショナーの交換時期と費用
保守費用 点検、保証延長、故障時の出張費

屋根の寿命が設備より短い場合、安く設置できても、数年後の屋根工事で余計な費用が発生します。見積もり段階で「屋根を修繕する時期」と「パネルを一時撤去する場合の費用」を確認すると、後から家計を圧迫するリスクを減らせます。

複数社で比較すべき項目

安い業者を選ぶのではなく、同じ条件で比較することが大切です。容量やメーカーが違えば、価格差の理由を正しく判断できません。

  • 設置容量とパネルの枚数

  • パネル、パワーコンディショナー、架台の製品名

  • 足場、配線、申請、屋根補修の範囲

  • 発電量シミュレーションの前提条件

  • 保証期間と故障時の対応

  • 追加工事が発生する条件

  • 将来の撤去・再設置費用

3社から見積もりを取る場合も、価格だけを横並びにしてはいけません。1社だけ屋根補修や足場を別計上していれば、安く見えるだけです。総額、工事範囲、将来費用を同じ土俵にそろえることが、後悔を防ぐ最短ルートです。

太陽光発電と屋根を一緒に考えられる相談先を選ぶ

太陽光発電の費用を比べるとき、パネルの枚数や1kWあたりの価格だけを見てはいけません。屋根の状態を確認しないまま設置すると、数年後の塗装や葺き替えでパネルを一度撤去し、再設置することがあります。安く導入したつもりが、屋根工事のタイミングで追加費用が発生するケースです。

相談先は、発電設備だけでなく、屋根、電気の使い方、将来の修繕まで同じ視野で確認できる会社を選びましょう。

価格以外に確認する専門性

見積もりを受け取ったら、次の項目を質問してください。

確認項目 見るポイント
屋根 築年数、屋根材、劣化、雨漏りの有無
設計 方角、影、搭載容量、年間発電量
工事 足場、架台、配線、補修の範囲
保証 機器、施工、雨漏り、点検の条件
将来費用 パワーコンディショナー交換、撤去・再設置

特に重要なのは、屋根の写真だけで判断せず、下地や防水まで確認することです。パネルを固定する部分に劣化があれば、発電量以前に雨漏りのリスクが生じます。

また、屋根いっぱいに設置する提案が、家庭に適した容量とは限りません。昼間に在宅しているか、電気を使う時間帯はいつか、蓄電池を導入するかによって、自家消費できる電気の量は変わります。容量の大きさより、暮らしとの噛み合わせが財布への効果を左右します。

株式会社SANZENの事業領域

株式会社SANZENは、東京都新宿区を拠点に、太陽光発電、蓄電池、V2H、オール電化、住宅塗装を扱っています。

このように、発電設備だけでなく、電気をためる設備や住宅の外装に関わる工事も相談できる事業領域があります。太陽光パネルの設置価格だけを確認するのではなく、屋根の補修時期や蓄電池との組み合わせまで含めて検討したい場合に、相談先の候補になります。

ただし、相談時は会社名だけで決めず、自宅の屋根をどこまで調査するのか、見積書に何が含まれるのかを確認しましょう。業者によって、足場代や補修費、申請費用の扱いは異なります。

相談前に準備しておきたい情報

次の資料をそろえると、発電シミュレーションと見積もりの精度を高めやすくなります。

  • 住宅の築年数と建築図面

  • 屋根材、屋根の向き、過去の修繕履歴

  • 月ごとの電気料金と使用量

  • 日中の在宅時間

  • 停電対策や蓄電池への希望

  • 将来的な外壁塗装や屋根工事の予定

複数社を比べる際は、同じ容量だけでなく、同じ条件で発電量、工事範囲、保証、追加費用を並べてください。価格差の正体が「安さ」ではなく、足場や補修を省いた結果であることもあります。

屋根と電気設備を別々に考えず、設置後の暮らしと修繕まで一枚の見取り図にすることが、後悔を避ける近道です。 sash.

この記事を書いた理由

著者 – 渡邉 勇太(株式会社SANZEN 代表取締役)

本稿は、運営者である渡邉勇太の現場経験と専門知識をもとに、屋根と太陽光発電を一体で考えるための判断材料をまとめたものです。

太陽光発電の相談では、パネル本体の価格だけを見て判断しようとする方が少なくありません。しかし実際には、屋根の形状や屋根材、築年数、足場、補修、架台、配線などを確認しなければ、設置後に想定外の費用や工事上の問題が生じる可能性があります。屋根の状態を確認しないまま導入を進めれば、将来の塗装や修繕時にパネルの扱いが課題になることもあります。

私は株式会社SANZENの代表取締役として、住宅用・産業用太陽光発電の設計、施工、保守管理に加え、蓄電池、V2H、オール電化、住宅塗装にも携わっています。第二種電気工事士、2級建築施工管理技士、瓦屋根工事技士、2級建築士などの知識を生かし、発電設備だけでなく、住まい全体の安全性や将来の維持管理まで見据えて判断することを大切にしています。

この記事では、価格の見方、見積書の確認点、屋根との相性、蓄電池や補助金を含めた総額について、導入を急がず検討するための視点を整理しました。

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築年数だけでは設置できるか決まりません。屋根材・下地の状態、過去の補修、向きと影を確認し、必要な補修も含めた見積もりを比べましょう。

  • 屋根の図面や、前回の塗装・補修の時期
  • パネルの配置と発電量の見込み
  • 固定方法・防水処理・工事保証の対象

分からない部分は現地調査で確認できます。確認のために、ご自身で屋根へ上る必要はありません。

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ご相談前によくある質問

設備やメーカーが決まっていなくても相談できますか?

はい。まだ検討を始めた段階でも、お住まいの条件や現在の設備についてご相談ください。補助金の対象可否や金額、設置できる設備は、個別の条件を確認したうえでご案内します。

他社の見積もりがあっても相談できますか?

はい。型番・容量、工事範囲、保証、補助金の前提など、比較するときに分かりにくい点をご相談ください。このフォームへの見積書の添付は不要です。まずはご要望・ご質問欄に、気になっている点をお書きください。

電話にすぐ出られません。メールで連絡してもらえますか?

はい。電話番号は任意です。メールでの連絡をご希望の場合は、電話番号を空欄にしてお申し込みください。ご入力いただいたメールアドレスへ担当者がご連絡します。送信後にメール希望を別途登録する必要はありません。

電話の日時を指定できますか?

お申し込み後の受付画面、または受付メールの案内から、ご希望の日付・時間帯を登録できます。希望の登録だけでは予約確定にはなりません。担当者が確認してご連絡します。

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